あのーほらそこらへんの石

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白い空。
空の白。
どこまでも澄んでいる青い空。
秋というには暑すぎる。

「ね、ダムの水ピンチだってよ」

「ま、仕方ないよ。ここ最近まったく雨降らないし。」
私は素っ気なく答えた。風鈴の音も聞こえない。

「じゃあみーこが外に出ないように見張っといてよ。
いくらみーこって言ってもさ、夏バテしちゃうし。」

「…わかったわかった。見張っとけばいいんでしょ。」

「うん。でもそれ以前に最近みーこあんま見掛けないような感じする。」

「みーこ最近いいオトコと出会ったって。マキに戻ってくる暇ないくらいにはイチャイチャしてんでしょ。」

「えぇ、みーこあんな気難しい性格のくせにどんなオトコと会ったって言うのよ! 私が許さない!」

「人様ならぬ猫様の恋を邪魔するんじゃない!
ったくもう! みーこのことになった瞬間あんた血眼だよね?」

「みーこぉお…」

みーこ。マキが大大大大好きなネコ。
三毛猫でミーと鳴くのでみーこ。

ミコト。愛称ミーコ。
3年前に死んだ、マキの大親友。

三毛猫なんて元からこの家にいなかったし、地域猫でもなかった。

記憶の断片すら割れ落ちたのだ、このマキという女は。

その一番の証拠、一番気づきやすい証拠に気づかない。

この家はアタシの家じゃない。

そしてアタシとあんたは、


初対面。


〔空白〕

9/14/2025, 8:25:26 AM