ののの糸糸 * Ito Nonono

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No.39『一輪の花』
散文/140字小説

そこにいるのが当たり前で、そこにいないと息苦しくて。よく、空気のような存在だと言うけれど、まさしく君がそれだった。
もう少し早く気づいていたら……、いや。いまさら言っても遅いか。手を伸ばせばそこに君がいて、その状況に僕はあぐらをかいていた。
君の席には今、一輪の花が咲いている。

お題:特別な存在

3/24/2023, 8:08:55 AM