cㄘャん

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私はスマホを持って入道雲を撮っていた
そんな様子を彼は見てた。
興味がない彼は冷たい声で話すから私はスマホをなおした。大きな入道雲は私が歩くと遠くなっていく。
前を向いて歩くと横には彼がいる。
歩くのが早いからいっぱい話して待ってよって雰囲気を出す。でもそんな雰囲気は私だけが気付く。
家に帰ると母に彼の愚痴を言ってしまう。
しんどくないの?しんどそうだよって言われている。
どんなけ愚痴っていてもやっぱり好きなのだ。
不機嫌になったり、私が言いたいこと伝わらなかったり
その時は大きな入道雲を見たくなる。
泣きそうな顔したら、泣きそうになってるやんって
そんな言葉で余計に泣きそうになる
彼は寂しがり屋だから。
帰るって言うと泣きそうな目をする。
だからといって帰らないという選択は無かった。
好きだからこそ、本音で話せなくて。
好きだから、我慢してしまう。
彼氏ってのが欲しかっただけだろ。って父に言われると
図星じゃないだろって自分に囁く。
彼氏が出来たからなんだ。幸せなんだよ。彼氏ってのが
私の唯一の取り柄なの。そんな馬鹿みたいな女には
なりたくなかったのにね。
入道雲は今日見れそうにないかも。見たいなぁ。
雨降ってるかな。

6/30/2024, 12:51:06 AM