SAKU

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お菓子メーカーで働いてた頃、百貨店に配属が決まって、毎日がキラキラしていた。
あの百貨店の、なんとも言えないキラキラは、ハロウィンが過ぎるとクリスマスに向けて更に華やかになった。

その時の夢をたまに見る。

ケーキのショーケースを開けて、トングを持って、ケーキを慎重に箱に詰めている……箱を閉じてラッピングのリボンをカラカラと蒔いて、、リボンの結び方は、その会社の独自の結び方。最後にハサミで、リボンを切るんだけど、ハサミが無い。

そんな夢だったり。

アイスも売っていて、ヒンヤリとした、あのアイスをクルッとする道具の名前を忘れてしまったけど、、アイスを上手くクルクルとまとめてコーンに乗せてる。

そんな夢。

昔の仲間と働いている、という夢はよく見る。でも、とっても切ない気分になる。仕事の内容は覚えているのに、仲間の名前が思い出せなくなってる。

百貨店の店休日に、みんなで、車数台とバイクで、バーベキューに行って温泉に入った、あれも、夢のようにモヤモヤしてよく思い出せない。

思い出せない事を、忘れた、というんだけれと、無くなってしまう事はない。どこかにキッチリしまってあるんだ。

嫌なこともあったけど、それもわたしの中で、如何ようにも書き換えてしまえて、
そして、【夢】になる。

とんでもない影が夢に出てきて、泣きそうになった。

わたしが記憶を書き換えたからだ。


それは、【嘘】とは言わないで。
あの頃のように、【夢】のままにしておきたい。



11/21/2025, 9:56:04 PM