旅は続く
足が持たないな。
1日東京に遊びに行っただけで2万歩歩いて、ヘトヘトなのに。毎日が旅なんて想像を絶する。
西川一三
をご存知だろうか。
太平洋戦争の時代に密偵として中国大陸に潜入し、8年間旅を続けた日本人だ。
西川一三は8年間の中国大陸での旅を「秘境西域8年間の潜行」という書籍に詳細に記している。
特に印象に残っているのはラクダのフンのことをアルガリと呼び、火をつけるときの燃料に使っていたことだ。
乾燥したアルガリはよく燃えるが、まだ湿ったアルガリは燃えにくく、さらに臭い!という記述が面白かった。
きちんとしたアルガリを拾ってこないと旅に慣れていないことから日本人とバレるかもしれないと恐れていたのも印象的だ。
西川の不器用ながらも旅を乗り越えていく様子や
どこまでもどこまでも当局に見つかるまで
まるで行き当たりばったりの旅を続ける逞しさは
実話だと思えば思うほどに興味深く面白い。
太平洋戦争の最中に浮世離れした旅を続けた日本人に世界の広さを知る。
10/1/2025, 11:43:17 AM