意識がなくても思い出すことは、
どうやら何かあるらしい
眠りこけた授業中に、
頬を撫でたすがしい風があったようだ
それは数年前のドライブで浴びた、
涼やかな風に似ていたようだ
奇しくも重なっていた季節は、
私に深く刻まれていたようだった
何を思ったのかそこで私は
醜いお前を見たんだな
まだ親子をしていたころの
奇麗な記憶がつらつらと
美しい夢を見たんだな
ああもういちど、
あの林をくぐり抜けられたらいい。
もういちど、
海で切ないことを言ってくれ。
そうしたら、瓶にでも入れてとっておくから。
どうか
寝起きの心の軽やかさが、さわやかさが。
何よりも私を傷つけたんだな
夢にみるのはそこばかりか!!
5/24/2024, 3:04:03 AM