とある大きな森にある、小道の途中。一人の少女が、おおきな木を背もたれに眠っていた。所々赤黒い、白いフリルのワンピース、長く栗色の髪、顔を見るに6、7歳だろうか。手には、色あせた手紙と1部赤く染っている小型のナイフが握られていた。ただ無意味に森をさまよっていた私は、彼女を起こす気はなかったけど、落ちていた枝を踏んでしまい、その音に気づいた少女はゆっくりと目を開けた。そして、安らかな瞳をこちらに向けて、こう言った。「まだ、居たのね。人間が」
3/14/2024, 2:14:14 PM