青々と繁る緑の上に乗る。
サク‥サク‥サク…
一歩ずつ足を進めると響く音。
フワフワと草を踏みしめる感触。
「気持ちいいね」
私は嬉しそうに足元を見つめて言う。
風が楽しそうに身体にまとわりつく。
『踊りませんか?』
そんな声が聞こえた気がして、
クルリ‥クルリ‥
なんとなく2回、回ってみた。
「ふふ…笑」
まるで、子供の頃に戻ったみたいな感覚になり、
靴を脱いでみた。
ダイレクトに肌に刺さる土と草の感触。
少し冷たくて、でも優しい。
私は更にくるくると回ってみる。
風が…陽が…身体中にまとわりついて、
倒れないように支えてくれてるみたい。
気が済むまで私は踊り、
そして、倒れ込んだ芝生の上で空を見上げた。
10/5/2022, 9:56:23 AM