整脈と不整脈と

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剥き出しの枝が
空に細い傷を描く。
季節は説明もなく
私を透過させる。

木枯らしは奪わない。
ただ残す、
冷たさと静かな確認だけを。
まるで心まで軽くなるように。
重ねてきた思考が一枚ずつ削がれて、
核心だけが露出するように。

触れれば痛む。
でも嘘じゃない。
音のない圧力が胸腔を撫でる。
生きている証が、
寒さという形で伝わってくる。

だから立ち尽くす。
逃げていく温もりを探さない。
この冷えが、
私を最も正確に保っているから。
他人と同じだと実感するから。

1/17/2026, 3:21:26 PM