"もう一つの物語"
もう一つの…って事は、《もしも》の物語か?
《もしも》こうだったら、《もしも》あぁじゃなけりゃ…そういう物語か?
思った事はあるけれど、けれどそうじゃなかったから《今》があるって思ってるから、そこまで考えた事はない。
けれど、生体的な《もしも》なら、ちょっとは考えた事はある。例えば、俺が盲目だったら。耳が聞こえなかったら。体のどこかを自由に動かせなかったら…。
あと、…俺が女だったら。今の俺との差異が一番少ない《もしも》の話。
俺が異性だったら、なんて想像しづらいけど、多分まともな女じゃない。身を置いている社会が社会だから、男装して男の演技をして女である事を隠して暮らしてそう。
それ以前は…、なんか自分で言うのもなんだが女っ気なさそう。化粧なんて全くしなさそうだなぁ…。やったって軽くで、メイク道具は周りの同性より圧倒的に少なそう。
あとお洒落にも興味無なさそうだから、持ってる服なんてシンプルなのばっかりだろう。俺がこうなのだから、動きやすさ重視で簡素なものばかり好みそう。俺の性格で考えると、きっとそんな感じだろう。
女の俺可愛げ無さすぎだろ。
「……」
そこまで考えたら、身体は?
身長は平均より少し高めか。体重は……「もっと食べろ」って言われる位軽いだろう。肉付きは、いくら女性ホルモンで丸みを帯びているからって、絶対薄い。だから胸も尻も小さい。
魅力まで無さすぎだろ女の俺。
「……」
なんだろ、なんか複雑。
自分で書いてて凄ぇ複雑。
10/29/2023, 11:06:25 AM