蓼 つづみ

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名札を伏せたまま
抱えてきた沈黙が
今さら重力を主張する

守るふりをして
実は閉じ込めていたのは
他でもない この衝動だ

予測不能な明日が
背中を押すなら
もう弁解は要らない

制御不能なものほど
欲望のふりをして
倫理の仮面を剥ぐ

触れずにいられる距離は
清潔だが
清潔すぎて呼吸ができない

奪う想像は
容易で
容易すぎて 吐き気がする

それでも
温度のない正しさより
濁った許容に沈みたい

説明を免除される白
裁定を下さない光
そこに身を預けることを
堕落と呼ぶなら 喜んで

幼さは否定する
だが
諦観までは差し出さない

これは共有ではない
これは反抗でもない
ただ
ここに残す 未回収の熱だ

題 旅路の果てに

1/31/2026, 9:10:19 PM