『良いお年を』
子供の頃は、新しい年が来ることの意味もわからずに、ただ大人たちや世間の雰囲気に当てられて、「夜更かししても怒られない!すごい!」と、ふわふわした楽しい気持ちで年を越していた。
ありきたりだった年の瀬の挨拶が、少しも当たり前のことじゃないのだと身に沁みるようになったのはいつからだろう。
ふたつ歳上の先輩が、若くして病で逝ってしまった年からか。
身体に怪我はなかったものの、家の一部が壊れ、自然災害で大変な思いをした年からか。
世界規模で疫病が蔓延して、外出もままならなくなった年からか。
おまけに、人によっては来年もまた会えるかどうかわからない、繋がりの薄い関係性の人も増えた。
みなさん、どうかお気をつけて。
あなたもわたしも、良いお年を。
12/31/2024, 11:08:07 AM