とらた とらお

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(題目しらず)

何に恐怖するのかは
その場その時になってみないと
本人にさえ分からない

例えば…
動物園の熊やプーさんしか知らなければ
熊は自分に危害を加える存在ではなく
恐怖の存在として捉えない

そんな状態で野生の熊に出会っても
心臓は握り潰されないだろう

でも我々は知っている
熊は人を殺す可能性も秘めていると
そんな状態で野生の熊に出会せば
心臓は握り潰され息も絶え絶えだ

逆に
お化けや幽霊に狙われている子は
何をされるか分からず生命の危機を感じて
恐怖の存在として捉える

その場で大人が何を言っても無駄だ
命には代えられない
1度も襲われない経験を積み重ねて
ようやく恐怖から解放される

恐怖心は本能から来るもので
本人がどう思っているかに捕らわれない
本人でさえ何とも思ってないものが
過去に1度でも命を脅かしていれば
脳は記憶し、恐怖心で身を守ろうとする

本人の記憶にもない
他の人が笑うように自分自身でさえも笑う
何をそんなに恐れるのかと

何に恐怖するのかは
そうなってみなければ
本人になってみなければ分からない
至極当然なことではあるけれど
そのことを意識しているかしていないかは
人としての道を歩む上で
大きな要素になる気がする

…気がするだけ。

10/7/2024, 11:37:31 AM