もう会えないと思っていたのに
君の姿が木漏れ日の中で揺れる
まだら模様のきらめきと影
ゆらゆら揺れて 君を消してゆく
真っ昼間の幻想
最後に会ったのもこんな春の日だった
別れを告げに来た君と
サヨナラを拒んだ僕が
木漏れ日の下で涙を流した
違う意味の涙を
もう会えないと思っていたから
もう会わないつもりでサヨナラしたのに
君は揺れる 木漏れ日とともに揺れる
それを見た瞬間 ああもう会えないんだなと気付いた
二人 この公園で笑い合っていた頃
君の命の灯火が 消えかかっていることも知らずに
幸せだったな 曇りのない笑顔
これからの二人を夢見ていた
幻でもいいから 揺らめく君よ消えないで
もうこの世界にはいない君の 儚い幻想のひとかけ
穏やかな小春日和の公園で 僕は立ち尽くす
君と幸せな時間を過ごした公園で 今僕は立ち尽くす
木漏れ日がきらきら
木漏れ日がゆらゆら
君の姿が揺れる
木漏れ日がきらきら
木漏れ日がゆらゆら
君の姿が消えてゆく
5/8/2025, 1:49:49 AM