ー片想いー(胸が高鳴る)
僕には気になっている人がいる。
隣のクラスの転校生。
息を飲むほど綺麗な顔立ちをしている里山(さとやま)さん。
彼女は底抜けに明るくて、すぐにみんなの人気者になった。
僕なんか、目に入っているわけない。
そう思っていた。
でも、そう。
集会とか、学年全員が発表する場とか。
そういう時に、必ず目が合う。
大体僕の方を終始見てくるんだ。
あぁ、しかたないな。
見てあげるよ僕も。
目線が合わないと寂しいもんね?
それだけじゃない。
彼女は僕のそばを通る時、かなり近づいてくる。
匂いを確かめてる見たいに。
そんなわけで、僕たちは両想い。
いや、両片想いだってこと。
最近はドキドキして眠れないこともしばしば。
そろそろ卒業も近い。
僕は意を決して、告白することにした。
……しかし、現実はそう甘くない。
僕が告白を決心した翌日、彼女に彼氏ができたことが噂になっていた。
どうやら僕と同じクラスだそう。
そいつは名簿順で言う、僕の一つ後ろのやつだった。
なんでも出来るイケメン。
僕はそれを知って、胸の中にストンとなにか落ちた気がした。
つまり最初から、僕の独りよがりだったのだ。
そして僕の想いは、驚くほどに冷めてしまった。
なんだ。
僕じゃなかったのか。
…じゃあ良いか。
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😔
3/19/2026, 12:13:38 PM