七シ

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『フレネミー』

フレネミー
最近、よくこの言葉を聞く
そしてそれが学校に凄くいるんだとか。

きっと自分にはそんな友達なんて居るはずないだろう。
友達と言える人は1人しかいない。その子の名前は
「山田カスミ」
かけがえのない親友なのだ。

それにしても、フレネミーとかいう人達がいるなんて、この世はとても生きづらいな。

そんなくだらない事を考えながら学校に行く。
自分の靴箱にある上履きを履き、階段をコツコツと上っていってついに自分のクラスに着いた。

ガラガラ、と引戸を開ける。
その瞬間私は違和感に気づいた。
クラスがどうもおかしい。私を見てコソコソ何かを話している。

「なあ、お前って寛太の事好きなんだろ?」

男子がそう言ってきた。
なんで知ってるの?これが真っ先に思った事。
他の男子はひゅーひゅー!と冷やかしをしてくる。

「それって誰が言ってたの…?」
私は聞いた。何かおかしいんだ。何で知ってるのか。何故なら知っている人は1人。

「え?山田が言ってたけど?」

そう、知っているのは山田カスミ、私の親友だけが知っている事。
カスミが居る方を振り向くと、カスミはごめんと言いたそうな顔をしながらも微笑んでいた。
むかつく。
ああ、これが「フレネミー」というものなのか。




「…ぇ…ねぇ……ねえ!
    ちょっとアンタ、大丈夫なの??」

お母さんの声で目が覚めた。
あれ、さっきのは夢だったのか…。

「体調悪くても返事くらいしなさいね。もう。
     お粥作ったんだけど、食べる?」

そうだった。私は昨日から熱が出て学校を休んでいたんだ。あの悪夢は熱のせいか。

「……うん。食べる」

そう一言言い、お母さんと共にリビングへと向かっていく。

私が休んでいる間、あの夢の出来事が本当になってなければ良いのだけれど。

3/6/2026, 12:50:22 PM