お題 / 何気ないフリ
タイトル / このダンジョンは何処かおかしい。②
※前回(①)の続きです
「さっきヒーラーを探すって言ってたけど、回復魔法なら私も使えるよ?」
「いや、茉莉(まつり)には攻撃に集中して欲しいんだ」
「どうして?」
「言うのを忘れていたが、俺は危険と有名なあのダンジョンに入りたいんだ」
「そのためには最低3人組のパーティ出なければならない。」
「もし、3人だった場合攻撃役がひとりは厳しいと思うんだ」
「あぁ、噂のダンジョンね…まぁ、それなら確かに探してもいいかも」
「それに、餅は餅屋って言うだろ?」
「それ、言いたかっただけでしょ」
\ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜/
「…なんか餅の話してたらお腹すいたな」
「茉莉はすいてないか?」
「スルーされた…」
「うーん…少しだけすいてるかな」
「じゃあ軽くなにか食べよう」
「美味しい店があるんだ」
カランカラン
「いらっしゃいませ〜」
「2名で」
「こちらにどうぞ」
「ありがとうございます」
「こんなところに飲食店なんてあったんだ…」
「知らなかっただろ?」
「ここのフルーツタルトなんか美味いぞ」
「へぇ〜」
「じゃあそれ頼もうかな」
「俺は…日替りプリンアラモードにしようかな」
(随分可愛らしいもの頼むんだな…)
「フルーツタルトが1点、日替りプリンアラモードが1点でよろしかったですか?」
「はい、お願いします」
「で、ヒーラーを探すって言ってたけどアテはあるの?」
「…ない、な…」
「だと思った。でもヒーラーかぁ…」
「私もツテないなぁ…」
「…」
「?どうしたの?黙り込んじゃって」
「いや、実は1人だけいるんだ…」
「え、ヒーラー?」
「でもさっきはないって…」
「そいつとはあまり仲が良くなくて…」
「まぁ、つまりないに等しい…」
「あ〜…」
「まぁでも当たって砕けろって言葉もあるくらいだし行ってみるのはありなんじゃない?」
「そう…だな…」
(歯切れ悪いなぁ…)
「で?その人はどこにいるの?」
「星見ヶ丘展望台だ」
「え、星見ヶ丘って話題のあの天文学者が住んでるっていう…」
「あぁ、そして例のヒーラーはその天文学者だ」
「えぇ!?」
「まぁ、そもそも話すら聞いてくれない可能性もあるがな」
「そこまで仲が悪いって…ハラン何したのよ…」
「ア、アハハ〜…」
「失礼します。日替りプリンアラモードとフルーツタルトになります。」
「あ!ありがとうございます!」
「ほら!フルーツタルトも来たぞ!なんかいつもより豪華だ!」
「わぁ!美味しそう!!」
「じゃなくて!露骨に話しそらさないでくれる?」
「ま、まぁまぁ…とりあえず食べようぜ?」
「まぁ、そんなに話したくないなら話さなくたっていいけどさ…」
パクッ
「ん〜!これすっごく美味しい!」
「ハランのプリンは…」
「え"」
「ん?どうした?」
「いやいや、何そのプリン…え、ほんとにプリン…?」
「失礼な…まぁ、今日はいつにも増して個性が強い感じはあるが…」
「いやいや、タコ足見えてるし何その紫の液体…」
「これは…ブルーベリーだな!」
「ブルーベリーだな!じゃないよ…!」
「え〜…食欲失せるってぇ…」
「全く…こう見えて結構いけるぞ?」
「うぅ…まぁいいや」
「それで?星ヶ丘って結構遠いけどどうやって行くつもり?」
「それなら安心しろ。ちゃんと考えがある」
「まずは星屑駅から星見駅まで行く」
「そして星見駅から星見ヶ丘までは歩きだ」
「…ほんとにそれで行くつもり?」
「どこかおかしな所でもあったか?」
「…飛んで行っていい?」
「ダメ」
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「さ、食ったし行くか」
「え、お会計は?」
「この店、俺のダチの店でさいつもタダにしてくれるんだよ」
「失礼します。お会計2500円です。」
「はぁ!?え、なんで」
「店長いわく女を連れていてウザかった。だそうです。」
「あいつ〜…!!にしても高くねぇか?」
「迷惑料も上乗せ☆だそうです。」
「☆じゃねぇよ!きもちわりぃ」
「はぁ…じゃあこれで」
「はい、ちょうどお預かりします」
カランカラン
「よし、予想外の出費が出たがとりあえず向かうかー」
「駅まで歩きかぁ…」
「そういえば、魔法で移動できないのか?瞬間移動的な」
「…え?そんなことしたら捕まりますが??」
「え"そうなのか…」
「それくらい知っててください…」
「飛行魔法は戦闘でも利用できるからグレーって感じかな」
「へぇ…魔法の世界も結構厳しいんだな」
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▶︎星屑駅に到着
「それじゃあここから2時間かけて星見駅に行くぞ」
「でそっから歩きで星見ヶ丘ね、もうわかったって」
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▶︎乗り換え
「あと二駅ぃ〜…長かった」
「そういえば、星見ヶ丘って一般人入れたっけ?」
「無理だな。まぁ、何とかなるだろ」
「ハランって結構適当よね」
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▶︎星見駅に到着
「はぁ〜!!やっと着いた!」
「じゃあ行くか」
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▶︎一方その頃、星見ヶ丘展望台では…
「■■さん、こんにちは〜!」
「!久しぶりですね、どうしたんですか?」
「彗星を見たくなりましてね」
「あぁ、もうすぐですね」
「そういえば、来る途中で星見ヶ丘がどうのって話してる人がいたんですけど」
「一般人らしかったので冷やかしですかね?」
「また取材かもしれませんね」
「ですね、ハランという名前が聞こえたのでそう名乗ったら気をつけてください」
「!…そう、ですか…」
「ありがとうございます…。」
(ハラン……僕は、もう…)
「いやだよ………」
3/30/2026, 2:19:46 PM