同情
「あなたは悪くないよ」
「あれほど叩かれる理由など、あなたにはないよ」
「そうだよね、その通りだと思う」
「でも、あの人が加害に走った理由もわかるんだ」
優しい聞き手と、元凶を憎みきれない私。
私を咎めたくない気持ちも、痛いほどわかって。
それは私も、いち聞き手だからで。
あなたも同じように、理不尽を飲み込んできたからで。
癒す者同士の、堂々巡りの会話
出口の見えない、被虐者の甘さ
厳しさを持てない、洗脳の行く末に
私たちは、共感だけを生き甲斐にしてしまった。
2/21/2023, 3:38:53 AM