天の川心中 ただ、隣に居たかったのです。ただ織り続けていた私の前に現れた輝かしき恒星、その隣に。 だから、逃げてしまいましょう。私たちを隔てる川のその下へ、沈んでしまいましょう。 私達一緒なら何も怖くはないのですから。 ある年の7月7日、なんの予兆もなくベガとアルタイルが空から姿を消した。まるで初めから存在しなかったかのように。「これからの七夕はどうなるんだろうな。」
7/7/2024, 2:02:57 PM