「2人ぼっち」
優しい風の朝、私は公園を散策していた。朝の空気はいつも独特だ。冷たい風が頬を伝ったと思えば、いつの間にか暖かい風ご肌を覆っている。私はそんな風がある朝が大好きだ。そんな事を考えながら歩いていると、ある男の子が座り込んでいた。その男の子は、少し小汚い服を着ていた。
「どうしたの?迷子?」
「……?」
その少年は不思議そうにこちらを覗き込んだ。その顔には少し傷後あった。大丈夫だろうか?まさか捨て子では無いよね……?そうだったら警察に言わなきゃ。
「お姉ちさん、その……」
少年は微かな声で言葉を放った。
「一緒にお話しよ」
私は、少年のことを知りたくて、少年の話を聞いた。その少年曰く、少年は捨て子などではないが家庭が少しばかり貧しいらしい。その少年とのお話は何日も続いた。私はこのささやかな時間が大好きだった。
ある日、雨が降っていた。私はその日も公園に向かった。さすがに今日はいないだろうな、いたら逆にびっくりするし。……?!
少年は、いつものようにそこにいた。私は今日も少年と話す。だけどその日は何故か少し違うように感じた。まるで……「2人ぼっち」
3/21/2024, 3:23:02 PM