Ryu

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被写体が逆光なら、カメラマンは順光。
光が照らす方向によって、向かい合う二人はまるで正反対の姿を見せる。
だから人は、向き合ってばかりだと衝突するのかもしれない。
同じ方向を向いて並んで歩いていく方が、ともに太陽の光を正面から受けて、同じ気持ちで前に進めるのかも。

満月の夜に、月から見ると地球は逆光で暗がりの中、地球から見ると月は順光で真ん丸に照らされている。
この光の加減で、我々は美しい満月を見ることが出来る。
自分が逆光の時は、順光でよく見える相手のイイところを探すチャンスなのかもしれない。
たとえ普段はいがみ合っていたとしても。
だからたまには向き合うことも大切なんだな。

人それぞれ、いろんな側面を持っていて、それを頑張ってアピールすることもあれば、必死で隠し通そうとすることもある。
お天道様に顔向け出来ない、とまではいかなくても、あまり人目に付かないところにしまっておきたい自分を、誰もがいくつか持っているんじゃないかと思う。
そんな時、逆光でいることで心安らいだりするんだろうな。
いつも真っ向からスポットライト浴びて自分を演じるのはしんどいよね。

逆光とは、安らぎなり。
順光とは、輝きなり。
それが、私なりの解釈。
今、こうして書いてきて辿り着いたものでしかないけど。

もしかしたら、まるで見当違いのことを言ってたりして。
まあ、それに気付いたら、しばらく逆光で暗がりに潜んでよう。
いつかまた、真っ向からスポットライトを浴びる、その日まで。

1/24/2024, 1:56:31 PM