大殺界という言葉がある。
六星占術という占いの中で使われている最悪に運気の落ちた状態のことだ。
私はこの三年間、その大殺界にあった。
ちなみに私はその六星占術でタイプ分けされているところの木星人(+)で、今年がその運気の苦しい最後の1年間だったのである。
ようは、ようやくその年季が明けるということだ。
占いというものを私は20%くらいでしか信じてはいなかった。世の中に溢れる占いのほとんどは人類の長い歴史の中で培った統計学のようなもので、占いに振り回されてる(影響されてる)としたら、統計の上に成り立った人生って何なんだよ?って思えたし、自分の中でそういうものに反発せざるを得ない気持ちが強かった。
しかし、そんな統計学でしかない占いでも、その人類の長くとてつもなく大きな時間軸によって生まれた統計が、時には自分の時間軸とバシ!っと当て嵌ることがあることに〝これでもか〟と打ちのめされることがある。
2021年10月、私は急性心筋梗塞で倒れた。本当ならばその時に私は死んでいたのだ。本当ならば。
運良く生還出来たのは、元々ある心臓障害で左胸にICDという埋込み型除細動器が入っていたからなのだ。心室細動があったり、万が一心臓が止まったときに電気ショックを与えるというものである。
ICDが作動したお陰であれ、私は再び生かされた。
そして二度とタバコは吸わないと固く決意して、禁煙などという生易しい態度ではなく厳しいまでに断煙・拒煙した。食生活においても大好きなスイーツは50%カットして、塩分も1日6gをできるだけキープ、プリン体含有量の多い食材はできるだけ摂らない……などなど心臓の負担になる嗜好・習慣を抑止することを徹底した。
毎月、循環器内科の定期外来を受診して、健康チェックしているけれど、2年を経て今年の1年間は目覚しい成果が出てきて、かかり付けのドクターも驚いていた。
今月の外来では久しぶりに胸部レントゲン撮影をしてみたのだけれど、写真で目視してもハッキリ分かるくらい心臓が少し小さくなっていた。
心臓というのは負担が大きいと心筋が肥大もしくは拡大して、レントゲン写真で見ると心臓の影が大きくなって写る。私の心臓の影は2年前の倒れた時のものより小さくなっていることが、素人の私が見ても分かったほどだった。ドクターは「小さくなったということは、心臓の負担がなくなったからで、これはとても良い兆候です」と仰られた。
1年間の生み出される成果というのは、何も無いところから出来ているものではなく、この1年間よりも前からずっと何かが繋がっていて、ある想いによって必然的に自分の取るべき行動が明確になる。その事に気付こうとも気付かずともそういう長いプロセスがあって、この1年間の成果として表れるものなのだと云うことを改めて学んだ一年であったと思う。つまり、人生何かやることにムダなことなどないのさ。
そんなふうに思うとね、今年1年間に自分のとった行動の中で《その時はムダだったなあ》と思っていたことも、きちんと何かに記録しておくことも良いことなのかもしれないね。来年はそんなことにも意識して過ごしてみようかと思う。
テーマ/1年間を振り返る
12/30/2023, 3:21:39 PM