落ちてゆく、落ちてゆく。どこまでも落ちてゆく。ようやく底についたと思ったら、また穴があいて落ちてゆく。どこまでゆくんだろう。どうなってしまうのだろう。あてもなく暗闇の中を進むといつしか楽しげな音楽が聴こえてきた。美味しそうな香りもする。そこにいる人達は友好的に笑いかけてくる。あの落下がなければ。ここには辿り着けなかった。落ちるのも悪くはないものだ。
6/18/2024, 10:11:35 AM