《あの海にもう一度》
(刀剣乱舞/千代金丸)
とある本丸は二十四節気に合わせて景趣を変えるだけでなく、刀剣男士の要望で景趣を変えることがある。
ある夏の暑い日。近侍の千代金丸が、審神者へ頼み事をしてきた。
「景趣を海の見えるものにさせてくれないか?」
聞くと、この前浦島虎徹と話した時に沖縄の海が恋しくなったらしい。
審神者はその願いに応え、景趣を【展望の間・海辺】に変更した。
千代金丸のように綺麗な青水色の海面と、心が安らぐ波の音が聞こえる景趣。
千代金丸は景趣の海辺を見ると、
「琉球の海も、こんな眩しい色で。こんな匂いがしていたなぁ....」と呟いた。
けれどもこの海は所詮は幻で、作り物。
本物の沖縄の海にはなれない。
いつか千代金丸も治金丸も北谷菜切も連れて
あの美しい海を一緒に見れる日が来る事を願い、
今は仮初の海を3振りに見せるのだ。
8/23/2024, 11:23:58 AM