「二人ぼっちって言葉、大嫌いなんだけど、分かる?だってさ、二人ってぼっちじゃないじゃん!?二人じゃん!?なのにさ、ぼっちとか言うのひどくない?本物のぼっちに対する冒涜じゃない?なんかさ、今日客にさ、『ぼくら、二人ぼっちでいようよ』とか自分達に酔ってる風の男と女がいて。結構でかめの声でそんなこと言ってたの。わたし、その時は怒り通り越して鼻で笑えたんだことさ、今は怒りが再燃してんの。だってさ、考えてみてよ。信じられなくない!?なんかさ、その男と女さ、悲劇の主人公ぶってそうな感じがまた気持ち悪くって。いや、知らないよ?あいつらがどんな生活してるとか、どんな人生歩んできたとか。そりゃ、悲劇の連続だったのかもしれないけど。まあ、そんなの興味ないし、どうでもよくて。とにかく、今現在、そういう気障なこと言える相手見つけれてるだけで、あいつらはぼっちじゃないわけ。あいつら、なの。あいつ、じゃない時点でもうぼっちじゃないのにさ!ほんと気色悪い。ほんと、わたしに対するとんでもない嫌味なのかと思ったよ、ほんと。あー、気持ち悪い、あー、ほんと。」
なんて、一人観葉植物に語りかけているわたしが本物なのだ。
3/21/2024, 12:34:38 PM