【この道の先に】
まだ見ぬ先に何があるのか考えると、心の奥が暖かくなる
それは次第に熱を持ち、激しく心臓を鳴らす
心臓から押し出された血液は全身を巡り
その熱を身体中へ伝えた
心踊るとはこういうことだろうか
例えこの先に終わりがなくとも構わない
ただ今はこの高揚に身を任せていたい
かつて、この気持ちを分かち合おうと
彼の人を果てなき旅へと誘った
彼は、嫌だといった
彼は、心が動かないといった
彼は、理解を求めなかった
最後には私に許してくれといった
私には衝撃だった、信じられなかった、理解できなかった
私は何を許せばいいのだろう
彼とは分かち合うことはできなかった、悲しかった
しかしまだ見ぬ旅への憧れが、私の胸を焦がす
この熱がある限り、私は前に進める
期待に胸を膨らませて歩いていける
もう彼のことを思い出すことはないだろう
7/3/2024, 2:32:34 PM