ひのね

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かじかむ手をアウターの袖に隠して、早足で学校に向かう。そうして歩いていくと、だんだん耳が痛くなっていく。荒い息が白い煙となって目の前を覆ったのち、そしらぬ顔をして空気に溶け込んでいく。気にもとめず、私は必死に歩き続ける。
その景色の中で、ふと霜ばしらが目に付いた。
ダメだとわかっている。時間もない。しかし1度目についたそれを無視するほど、私は大人ではなかった。決めたら一瞬。カシャッという音を立てて、霜ばしらは呆気なく壊れた。その爽快さに、足の裏もまるでその感触を味わっているようであった。満遍なくすり潰し、跡形もなくなった後、私は急いで学校へと向かった。

#寒さが身に染みて

Ps 最近お風呂に入るハードルがめっちゃ上がってつらたん

1/11/2024, 2:54:56 PM