ayumi

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曇り空 鈍い頭痛を感じながら 散歩する
通り過ぎる景色や人々

ある老人とすれ違う
老人は ぼんやり立ち止まり、遠くを見ている
その横顔は 私の好きな詩人に似ていた

またある時は 夕暮れ
同じように 同じ道を歩いて行く
住宅街から若い カップルが 出てきた
私の前を歩いて行く
楽しげに 近づいたり離れたりしながら
どんどん先を歩いて行く

私はそれを見つめて、自分にもそのような時が確かにあったなと 遠く感じる

別の日、午前中にそこを歩いた時などは
ベビーカーをおした若い母親が 堂々と歩いて行く
もちろん 自分の子供が小さい時を思い出す

あらゆるもののそこかしこで憧憬が点在している

通り過ぎたものもまだ未知のものも
私は何かを感じ取る
あなたは私 全てを届けたい

1/31/2024, 9:17:52 AM