仕事が終わり、僕は暗い夜道を歩いていた。
家に帰っても、夜ご飯を作っていてくれて、玄関先で「おかえり」っと微笑んでくれる彼女は、もういない。僕は、一人夜ご飯を食べ、一人お風呂に入り、一人ベッドに潜る。前までは当たり前のようにあった、あの幸せが、彼女の暖かい笑顔も、もう二度と味わえない。そう思うと、心が苦しくなり、悲しい感情が沸き上がってくる。どうやっても、もう取り戻せない。
死
それは人生で一番悲しみを与えるもの。
それは一番どうすることもできない、仕方の無いもの。
僕は今日も彼女との日々を思いだし、噛み締めている。
今日にさよなら。
2/19/2023, 6:15:02 AM