甘い筈の恋は香水の様に臭い立つ
欲求を覆い隠すには最適な物で
中世ヨーロッパの話に既視感を覚える
上記の捻くれた先入観から
私は恋を苦手としている
いつか恋心は報われると言うなら
それは恋とは投資で、何かへの“貸し”だと
その者が誤認している証に思えてならない
恋から愛へ落ち着ける者は少なく
見返りを求めてばかりの自己満足に
誤認を見過ごし笑ってやれる程
私はお人好しではいられない
故に、語れる程の恋へ実る前に
我が身可愛さで煙草の煙に巻いて
ここまでを生きてきた私には
到底、書けない物語だ。
ー 恋物語 ー
5/18/2024, 7:08:10 PM