薄蒼い夕暮れ時、白い息を吐きながら、窓の外にある棚に積もった雪を、寂しさを込めて丸める。
そうやっていくつも雪玉を作り、それを重ねると
小さな四つの雪だるまになった。
夜は凍るような寒さ。
わたしの寂しさたちは窓の外に並んでる。
朝になり、カーテンを開けると、わたしの寂しさたちは朝日に照らされてキラキラと輝いていた。
やがて気温が緩むころ、雪だるまは形をなくし、跡形もなく消えるのだろう。
そしてわたしの寂しさも、いっしょに連れてってくれるのだろう。
「寂しさ」
12/20/2024, 2:48:39 AM