星明かり
こんなにも大好きな人の横で寝てるのに、君の残り香が消えてくれない。
忘れた頃に思い出すんだ。君は僕のことなんてどうでもいいと思ってるはずなのに、僕はどうしても君の事をどうでもいいなんて思えなくて、嫌いになれなくて。嫌な思い出ばっかりじゃない、そう自分に言い聞かせてたせいなのかもしれない。
夢の中でだって君は悪役にもなってくれない。ずっといい人で一緒にいて楽しくて、そんな夢を見てあなたの横で起きるなんて僕はなんて失礼なんだろうね。あの時間に区切りをつけてくれたあなたに心から感謝しているし、好きで好きで仕方ない、はずなのに。
でももうそろそろ終わらせないと、時間だけが過ぎていく。どうでもいいなんて思えないから嫌いになりたい、忘れてらくになりたい。あなたの部屋で星明かりが流れてくる窓の側で、君の真似をして買った同じタバコを吸いながら。
君へ。僕は多分君のことを嫌いになんてなれないし、思い出は美化されていって嫌な思い出は消えていく。それでももう君のことを考えるのはやめるね。いい思い出のまま終わらせて。もう関わらないから。連絡先も全部消すね。君は僕の事好きじゃなかったのかもしれないけど、僕は君のことを愛してたよ。恋愛とはまた別の愛おしさを感じてた。君も同じ気持ちを抱いてくれてたんだろうなって、夢のままで終わらせるね。ありがとう。たのしかったよ。
4/21/2025, 8:34:26 AM