私の知る誰よりも努力を重ね、
親とも先生とも必死に話し合い、
苦しみながら受験勉強を続けていた君。
見た目も性格も勉強も、「理想的」だった君に
私は幾度となく嫉妬を重ねてきた。
志望校を決めた時、
私の第一志望校は君の滑り止めで、
これから先、君の隣に立っていられるのか、どうしようもなく不安になったのを覚えている。
難関大学を受験した君は、
ずっとずっと苦しみ抜いて、それでも必死に努力して
私の隣で、前向きに頑張り続けていた。
だからね、
私は、こんな結果は認めない。
私の努力より、君の努力は輝いていたから。
誰の努力よりも輝いていたから。
君の努力は、第一志望校に合格できるくらいのものだってこと、私はその事実だけは絶対ぜったい譲らない。
私の夢が叶うより、
君の夢が叶うべきだよ。
ねぇ、こんなの理不尽だよ。不条理以外の何物でもないよ。
それでも、君は笑っている。
「数字しか見てくれないものだからね」って、
それくらい私だってわかってるよ。
夢が叶わなくても笑ってる君の隣で、
夢が叶った私が泣いているのはきっと違うから
不条理は不条理のまま、受け入れるしかないのね。
3/18/2024, 12:50:25 PM