君が笑う。僕に向かって。
「あはははは。いい気味! その格好がお似合いね!」
校舎の裏庭で殴られ、蹴られ、水をかけられ、ボロボロになった僕に。
笑った君に向かって、僕もへらりと笑う。
「……何笑ってんのよ。気色悪いわね!」
更に蹴られる。
鳩尾に当たり、息が一瞬できなくなる。
「はぁ……はぁ……。すっきりした……。もう帰るわ……」
疲れた表情で君が去っていく。
その後ろ姿すら美しい。
高笑いしている君も、憎悪を向ける君も、見下したような表情を浮かべる君も、蔑むような目で見る君も、僕にたくさんの感情を向けてくれる君は、とても美しい。
また明日も、美しい君と一緒にいたい。
『美しい』
1/16/2026, 10:35:26 PM