渡り鳥が青く澄む空を駆けていく。眩しい日差しに目を焼かれて、木々の間をすり抜ける。
「今日はツバメが高く飛んでるね」
「……ほんとだ。低い時にしか見ないからちょっと新鮮かもしれない」
僕は空が好き。星が好き。それから鳥が好き。
「空はいいぞ〜、ずっと見てられる」
「お前ほんと好きだよな。」
「ねえ、今度プラネタリウム行こうよ」
そして、君のことも大好き。
「えっ、彼方とサシで出かけるのって初めてじゃない? 私でいいの?」
「君だからいいの、星野」
ああ私が星野だからか、と顔を赤くしてブツブツ言ってる星野。そんな星野が好き。
5/29/2025, 2:22:03 PM