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ひそかな想い

 もう長い間変わらない想い。
それは、母親になってからずっと変わらない子どもの幸せを願う想い。育てている間は、忙しさを理由に、手数を減らす事ばかり考えていた。本当は自分の時間が欲しかった。大正生まれの親に育った伴侶は、男が家事を手伝うという発想がなかった。両親も遠く、誰も手伝ってくれる人はいなかった。熱が出しても、夜中にタクシーで救急病院に行き、点滴をして、子どもが目覚める6時前には戻った。そんな親でも、何とか育ってくれた子どもたちが、どうか幸せでありますようにと願い続けている。
 山だらけの人生の中、降り続く雪の晴れ間は必ず有ると信じましょう。そんな事を子どもたちへ、いや自分に暗示をかける。

2/21/2025, 2:26:12 AM