なかじ~

Open App

未来、を意識することが怖い。
今日明日ちゃんと生きているのか、生きれているのかすらも分からない私には、「将来を見据えて生活する」ということがどうしても出来なかった。
日々日々生きることだけで精一杯だった。
だから私は己を、出来損ないと感じている。

それでも、否が応にも未来は一日一日ずつやってくる。だから、見てみぬ振りなど出来なかった。
将来を、未来を見据えるため、友人と話すことも度々だった。
その中で、
「あの娘が見据える未来に、私も描かれていたい」
という思いが、気づけば芽生えていた。
恋情に雁字搦めな自分は、未来予想図通りに生きられるのだろうか。
不安にまみれながら、不安を飼い慣らそうとしながら、不安に襲われながら、私は未来を描く。
未来の空の下で、きちんと笑えるように。

6/17/2024, 1:06:16 PM