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心の底で淀めいているこの感情の正体を私はむろん感じ取っていた。
私はいつあの女性と生涯を共に生きたいと告げる勇気が湧き上がるのか、今晩もそんなことばかり考え目を閉ざす
そのうち私には一つの哀れでもあり、期待でもある考えが思い浮かぶ
時を止める
傍からみたら手の付け所もないくらいのアホがふと思いつきそうな発想だが、不可能とは限らないのである
私はこの生涯、その発想実現のため全てを掲げ、成し遂げると決定した

鳥のさえずりが聞こえ、喜々たる陽の光が私のなんとも可哀想で寂しそうな頭部を照らす
完成したのだ
私は完成もの間、様々なものを失った。だが引き換えにこの世の大進歩と称賛されるべき物体を作った
いざ試すときが来た
時よ止まれ!!

さっきから目で追っていたハエが宙にとどまり動かないことを見るとやはり成功だと垣間見えた
だが、ここで私は一つの陥るべき問題点に気づく

これどうやって動かすの?

9/19/2024, 3:11:23 PM