今日は恋人が食事当番。機嫌が良いのか、鼻唄を歌いながら色々と準備をしている。
青年は彼女が楽しそうに台所に立っている姿を見て、くすりと微笑んだ。
仕事で疲労感がある中、彼女の声がとても心地良い。優しい声に身を任せながらまぶたを落とすと、うっかり意識を手放してしまった。
意識の海から浮かぼうとしている中、温かい手が優しく額を撫でてくれる。それと同時に彼女の歌声が聴こえてくる。
目を覚ますと、青年は恋人の膝の上に頭を乗せていた。
ぼんやりとした意識の中で、彼女の歌声が気持ち良くて、もう一度瞳を閉じた。
おわり
お題:君の奏でる音楽
8/12/2024, 1:21:16 PM