春爛漫。
桜の花びらがあまりに綺麗で、日差しが眩しい。絶好の入学式日和だろう。
少しの期待と不安を胸に、なんて棒読みの文章。
「一同起立。校歌斉唱。」その言葉で同じ制服の同じような髪型をした人間が一斉に同じ歌を歌う。
あぁ、恐ろしい。
僕もこの一部になるのだ。協調性という名の同調圧力の中で、同時に咲き誇るあの桜のように僕もこの木の花びらとなる。
花びらが散る。それと同時に僕は僕を失ってしまうのではないだろうか。
自分との別れと自分との出会いの季節。
僕はまだ、それを美しいとは思えないのに。
4/10/2026, 6:05:09 PM