[1つだけ]
ある日、神さまが言った。
「1つだけです」
欲しがる者たちは何を得ようか考えた。
財産、知識、愛しい人、健康、強さ…
「では、欲しいもののところへ並びなさい」
人は並んだ。
得た。
「なぜ、並ばない?」
神さまは並ばない一組の家族に尋ねる。
「欲しいものはないのか?」
家族の長は答えた。
「私達は命をいただきました。命があるからこの体があり、家族がおります。何を求めるかならば幸せです。今、幸せですので何もいりません」
人はまた望んだ。
更に更にもっともっと
神さまは何も与えなかった。
約束は1つだけだから。
4/3/2026, 4:29:14 PM