忘れないでと君は言った。髪の匂い、震える吐息、埋めた中指の熱さ。どれも鮮明に覚えている。その傷跡に口付けをした。次に目が覚めたら、他人のように笑って。次に目が覚めたら、絡めた指を振りほどいて。次に目が覚めたら、要らないものみんな壊してしまおう。昨日出来た水たまり。汚れた足首。糞まみれの中で「ただ愛されたい」だなんてほざいてみる。もがいていた方が綺麗だって?そんなのどうだっていい。全部、ここに置いていく。♯あなたがいたから
6/20/2024, 5:58:22 PM