声が枯れるまで
中学校時代にあった体育祭は、三学年が色別に別れて対抗する形式で、同じクラスでもバラバラになります。
普段いじめてくる輩たちからも離れられて、助かったと思いましたがそうもいかず。
私が分けられたのは紫組。
教室に集まって出場種目を決めたりし、応援の練習をしたりもしました。
全員立って練習し合格すると座って休憩でき、声が小さいと立たされたままずっと声を出し続けます。
声が小さい私はずっと立ったまま。
声が枯れて喉が痛くなると余計に声も出ません。
毎回最後まで立たされてひとり応援をし、終了時間になりようやく解放。
もう喉がヒリついてつらいのなんの。
運動神経もなく足も遅いので、玉入れをやりましたがお役に立てず。
結果当日は喉ボロボロで役にも立たず、最後の片付けぐらいはと思うものの、痛みがつらくて途中リタイア。
保健室で寝ていると、外から聞こえてきたのは私への叱責。
あいつがいたから勝てなかったと。
片付けもしないでサボってやがると。
ほんと申し訳ない。
来年は出るのやめよう。
そう決意し、次の年は不登校で欠席。
さらに次の年は仮病で見学扱い。
今にして思えば、迷惑かけずに済んで安心したとホッとしています。
苦痛でしか無かった体育祭は無事に過ぎ行き、声を届けることも無く過ごしているので、声が枯れるのは風邪をひいた時くらいですが、まああちこち枯れる年齢ですしね笑
声が枯れるまで、あれこれ訴えていた頃が懐かしい。
物理的のも精神的にも声が小さくて届かない虚しさは、大人になっても困ることばかり。
10/21/2024, 1:04:32 PM