「時計の針が重なって」
時間が経つのが遅い。
此処で貴方を待ち続けて、どれだけの時間が経ったのだろう。
私の苛立ちに関係なく時計は周り、何度も針を重ね、時間を連ねて行く。
きっともう貴方は来ない。
最後すらキチンと終わらせずに、ズルズルと行くのだろう。
わかってる。それが貴方の生き方。
ズルくて、少しの甘えを含ませて。
それを許してきた私が一番悪いのだろう。
だから、今日こそは、と終わらせに来たのに、貴方はそれさえもさせてくれないのか?
ただ無為に時間が流れ、私の気持ちは疲弊し、決心は削り取られていく。
でも、今日こそは有耶無耶にはさせない。しない。
私の意思で、私の決断で、終わらせる。
もう今更貴方の気持ちなんてどうでもいい。
私が、決める。
もう一度あの針が重なったら。
私はこの席を立って、もう二度と貴方を思い出さない。
連絡先も消去して、全てをブロックする。
あの針が重なったら、それが最後の合図。
そんな言い訳をしながら待つ自分を、もう終わりにしたい。
思い出さない。
振り向かない。
心を惹かれない。
本当に……サヨウナラ……
9/24/2025, 11:15:53 AM