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お題 部屋の片隅で

突然、昔購入したエッセイ上達法(武田輝著•監修:加藤康夫 敬称略)という本を読みたくなり、自宅のゴチャついた部屋をゴソゴソと探した。
部屋の片隅で埋もれているのかと思ったが、本棚の隅に追いやられているのを見つけるまでに約30分。

いい加減部屋の片付けをしなければと分かっているが、部屋が寒いから仕方がない。
誰にするわけでもない言い訳をしながら、モソモソとベッドに入って本を開く。

今までエッセイというものを書いたことはほとんどないため、非常に参考になる点が多い。
読み進めるうちに、著者の文体が非常に新鮮であり、引用されていた数々の例文から、多種多様な文体に触れる機会に開かれていった。9000作の添削をされていたという著者はあらゆる文体を駆使して、例文を作成されている。
ただ、著者のもとの文体が非常に固いため、読み始めたときは少々馴染むのに時間を要した。
なお、現在書いているこの文体は、この著者に半ば影響を受けているのではないかと推測している。
もしも興味のある方は図書館等で借りられると良いかもしれない。発行年が今から約20年前。かなり手に入りにくいと思われる。

内容がとても興味深かったため、思わず読みふけること一時間以上。
その間、当然のことながら部屋が片付くことはなく、本棚をひっくり返したことにより、本を探す前よりも状況は悪化している。
また本を並べ替えてもとの場所にに戻すため、あたたかい布団の中から出ることを想像しただけで憂鬱になってしまう。

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こんなに硬い文章初めて書いたような気がします。

12/8/2024, 6:33:25 AM