ストック1

Open App

嘘だろ
パスワードが違うだと
パソコンで書き溜めた日記が開かない
閉ざされた日記になってしまった
メモにあるパスワードは、日記のものだと思ったんだけど、なんのパスかは書いていない
どうやら違ったみたいだ
このメモだと思ったのに
別に大したことは書いてないと思うけど、何年かぶりに見てみようと思ったのだ
今は紙の日記帳に書いているから、文の書き方も違うだろう
そういうところも楽しもうとワクワクしながら開けようとしたら、このザマだ
しかし、昔の俺はパスワードを書いたメモのヒントをテキストファイルに入力、それをどこかのフォルダにわかりづらい名前で保存していたはず
記憶を頼りに、ヒントを探す
たしかこのフォルダだったはず
フォルダを開くと、いくつか並ぶテキストファイルの中に、明らかに怪しい名前のファイルが
「dwsp」
パスワードを英語で略して逆にしただけだった
わかりづらいといえばわかりづらいが、非常にわかりやすい名前
開くとヒントが載っていた
龍の立つ場所だそうだ
すぐにわかった
飾ってある龍のフィギュアの下に敷いてあるプリント紙
そこにパスワードが書いてある
そうだった
思い出した
そしてこの時、日記について嫌な予感がしたが、俺は好奇心に押されて不安を無視し、パスワードを確認した
よし、これで開くぞ
俺は早速、日記をダブルクリックした
…………
これはいかん
俺は青ざめた
なんでかって
とても他人様にお見せできるような内容ではなかったからだ
当たらなくていい予感は見事的中
この日記ヤバいぞ、だいぶ
どんな内容だったのか?
それはもう……痛いし嘘だらけ
それだけ言っておこう
本当に、誰かに見せるわけにはいかない文章の数々だった
あまりにもあんまりな、日記か疑わしいレベルの問題作
この日記を書いた時の年齢がそうさせたのだと思う
俺はファイルをそっと閉じる
捨てるのはさすがにもったいないので、俺は再度封印することに決めた
このひどい内容が気にならなくなるまで、決して開けないようにしよう

1/18/2026, 10:42:12 AM