夢見てる

Open App

イルミネーション

マフラーに顔を填め、白い息を吐く。隣で同じように息を吐いている彼の赤くなった鼻を見て目を細めて笑うとそれに気づいた彼がバツの悪そうな顔ではにかむ。
手がかじかむほど寒い冬の夜に2人で手を繋いで見たイルミネーションは今まで見た事ないくらい煌めいていた。
多数の光に目を奪われていると彼が口を開く、「帰りに肉まん食べようぜ」この綺麗な場にそぐわないような彼らしい発言に愛おしさで思わず口元が緩む。彼の提案に賛成すると彼の手が強く私の手を握った感触がした。

nm

12/14/2021, 2:40:05 PM