やっと住み慣れはじめた家、お気に入りのキッチン。夕飯を作る最中ふと目線を横にやるとテレビを見ていた彼が振り返り私に微笑む。なんてことはないが、とても幸せな時間。病室のベッドの上でそんな白昼夢に浸っていた。それからどれほど経っただろう。明るかったはずの窓の外はいつの間にか暗く、街灯の微かな光だけが差し込んでいた。『寂しさ』
12/19/2022, 12:30:14 PM