Nakeyanake

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知人の家から迎えたばかりの君は、小さく震えていたね。慣れるまで離れて見守ろうと決めていたのに、好奇心に負けて手を伸ばした私。驚いた君に指を噛まれたときの痛みと、流れた血を見て君が見せた、申し訳なさそうな顔を今でもはっきり覚えているよ。
​それからは本を片手に、何が良くて何がいけないのか夢中で学んだ。あの時はごめんね、私も飼い主1年生だったんだ。
​叔母が遊びに来たとき、彼女の「お座り」には頑として従わなかったのに、私の言葉にはすぐに応えてくれたこともあったね。相手をちゃんと見極めているんだと、家族で驚いたのが懐かしい。
​君と出逢って、家族になって、あたりまえのように隣にいて、一緒に過ごしたね。今でもふとした瞬間に思い出すよ。君のちょっと抜けたところ、おっとりした優しさ、そして抱きしめた時の温かさを。
​君は、私たちと一緒にいて幸せだったかな。

5/5/2026, 10:05:49 PM