荷物が重いせいか飲み過ぎたせいかわからない。頭がガンガンして地面がグラグラした。
パトカーが音もなく目先に止まりどきんとするけど、別に酔っ払ったくらいで職質されたりしないだろう。
あたまのなかに、またなんでが渦巻く。
ひとつひとつは取るに足らないことだった。
けれどなんども穿たれると、たった一滴の雫で心折れることがある。
悪気はない。だからだれも悪くない。
申し訳程度のチンケな花束を睨んで、私はまたつぶやく。
だれも悪くない。
花びらに雫が垂れる。空が泣いてる。黄色とピンクの花が滲む。
だれも悪くないんだ。強いていうなら、私が。
『雫』
4/18/2026, 9:53:44 AM